生活文化づくりのシステムコンダクター片山鉄建株式会社
ek広場
2004年10月20日(348号)

■イチロー

 それにしても凄い、イチロー。これほど日本中を沸き上がらせた男はいない。日本ばかりではない。アメリカも沸き返った。マリナーズの本拠地シアトルでのゲームとは言え、最下位チームの消化試合なら普通は閑散としたもの、それが連日満員。入場者全員がイチローの応援者なのだ。84年振りの最多安打記録に向けた10日余りというもの、アメリカでも日本でも国中がイチローの記録に釘付けだった。アンタッチャブル・レコード(不滅ノ記録)と言われたジョージ・シスラーの年間安打記録257本を抜いて、イチローは262本の新記録を樹立した。それも自己が所属するチームが最下位に低迷する中でだ。全く凄い男だ。  
勿論私もテレビと新聞しか見ていない。そのテレビと新聞が、連日ホット・ニュースとしてイチローを流す。特にテレビは生々しく画像を流す。現場にいるのと同じ感覚である。イチローが敬遠されると、スタンド中がブーイングの嵐。スタンドにはローマ字の『ICHIRO』もあれば、片仮名の『イチロー』もある。ともかくイチローが打席に立つ度に歓声が沸く。一試合にヒットが5本、4本の日があるかと思えば、1本や無安打の日もあってやきもきした。皆様も同じ思いで見ておられたでしょうね。
 圧巻は新記録の258本目を打った直後だった。一塁上に立ったイチローのところへ、ダッグアウトから監督以下チームメイト全員が駆け寄り、イチローを抱きかえてもみくちゃにした。後日のテレビ・インタービューのイチロー談話によると、
『みんなが駆け寄って来たことは、全く予期しなかった出来事だった。普段はどうしても言葉の壁などのために隔てられていたものが、あの瞬間みんなの気持を肌で感じてとても嬉しかった。』
チームメイトがダッグアウトに引き上げた直後、イチローは観客席にいたシスラー選手の遺族のところへ駆け寄り、握手をして挨拶を交わしたのも素晴らしい光景で、心憎いイチローの演出であった。
  新聞紙上の説明によれば、ジョージ・シスラーという選手もたいした選手だったようだ。おまけにイチローとよく似ている。身長178センチ、体重77キロ(イチローは身長180センチ、体重78キロ)、左打者、足も速い。彼は1973年3月に80才で亡くなったが、なんとその年の10月に鈴木一朗(イチロー)が生れている。イチローはシスラーの生まれ変わりか。
 新聞からイチロー語録を拾うと、
『日本で94年に残した210安打(日本プロ野球記録)もよく思い出すが、あの時は怖さを知らなかった。今年は色々な怖さを知り、乗り越え、自分の技術を確立した上で残した数字だから、僕にとって重みが違います。』
  『小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だと感じている。』
『やっている間にプレッシャーから解き放たれるのは不可能だ。それを背負ってプレーするしかない。ドキドキ、ワクワクのプレッシャーが僕にとってはたまらない。これが勝負の世界にいる者のだいご味だ。それがない選手はつまらない。』
『新記録への原動力は、野球が好きだということですね。今季はチームが勝てない状況で、自分からモチベーション(動機づけ)をつくらなければならなかった。ここまで来て思うのは、プロとして勝つだけが目的ではないということ。(ファンの声援を受け)こんな素晴らしい環境で野球ができるのだ。プロとして何を見せなければならないか、自分自身が自分に教えてくれた。』
野球少年へのメッセージを求められたイチローは、
『こちらに来て強く思ったのは、体が大きいことにそんなに意味はない。僕はリーグに入ってしまえば一番小さい部類です。でも、こういう記録を作ることもできた。大きさや強さに対するあこがれが大き過ぎて、自分自身の可能性をつぶさないで欲しい。自分自身の持っている能力を生かせれば、可能性はすごく広がると思う』
イチローは野球を通じて、人間としての哲学を確立している。本当に凄い男だ。


<<バックナンバー一覧

<<前月| 最新号 |次月>>

about us
片山鉄建株式会社 会社情報
ek広場
products
新規取り扱い商品
主な取り扱い商品
recruit
採用情報 片山鉄建株式会社
contact
お問い合せ
お問い合せはお電話でもどうぞ。大阪本社TEL06-6532-1571 大阪本社FAX06-6543-3630
その他の営業所はこちら
copyright (C) Katayama Tekken Co., Ltd. All Rights Reserved.