娘が買い込んできた数冊の本を読んで驚いた。何れも江本勝氏の著書。あとで知ったことだが、同氏は水の結晶を顕微鏡撮影で追跡され、可なり有名な方だけに、読者の中には既に同氏のことを知っておられる方も多いかも知れない。同氏をご存知の方には申し訳ないが、私は寡聞にして全く存じ上げなかったので、同氏の著書を読んでの驚きは格別であっただけに、読後感を本稿に採り上げた次第である。
同氏は誠に数奇な人生を歩んでおられる。1943年(昭和18年)横浜の生まれ。横浜市立大学を卒業後新聞関係に携わり、最後は広告会社を設立されたがうまくいかず倒産。その後不動産会社に就職。この会社が貿易も行なっていたので志願して貿易に従事し、アメリカへ渡って奮闘し事業を成功に導いた。その後紆余曲折の末、アメリカの研究者の発明による波動測定器に遭遇した。これが水の結晶写真を追跡するという、同氏の人生を変える機械であった。間もなく日本経済のバブルが崩壊。貿易会社を畳もうとする社長から、会社の全株を買い取って独立されたのが、1993年、同氏50才の時である。
当時同氏の会社に、熊本大学大学院博士課程で応用科学を専攻した石橋和也氏という若い研究員がいた。この人が江本氏の指示で、連日朝から晩まで失敗の連続にもめげず、水の結晶写真を撮り続けた。水の結晶とは、正確には水の氷結結晶である。水滴を50個のシャーレ(皿)に入れ、マイナス25度以下の冷蔵庫で凍らせると、表面張力で真ん中が丸く盛り上がった氷の粒ができる。この突起ひとつずつに光を当て、顕微鏡で覗く。氷の粒だから覗くうちに溶ける。数十秒間の勝負である。冷凍庫内の温度を何度に設定するかも、手探りの追跡である。こうして2ヶ月の後、1994年9月、水の結晶写真の撮影に世界で初めて成功された。
水の結晶写真が何を物語るか。これが江本氏のテーマの真髄である。水の結晶は六角形だが、一つとして同じものはない。悪い水は結晶しない。同氏は世界各地の水道水を検査されたが、殆んどまともな結晶は得られなかったそうだ。又、普通の水を2本のガラスビンに入れ、ワープロで「ありがとう」と「ばかやろう」の文字を書いた紙を、水へ向けて夫々のビンに貼り付けた。一晩置いて夫々の水の結晶写真を撮ったところ、「ありがとう」を貼り付けた水は見事な六角形の結晶が現れたのに対し、「ばかやろう」の方は皆目結晶が現れなかった。そんな馬鹿なと思っても、同氏の著書は殆んどが水の結晶写真集になっており、結果の写真が掲載されているので認めざるを得ない。同氏は更に「ありがとう」を英語「Thank You」中国語「多謝」フランス語「Merci」ドイツ語「Danke」イタリア語「Grazie」ハングル語「カムサハムニダ(ハングル文字)」で実験したところ、何れも美しい結晶を作った。
又、「幸せ」と「不幸せ」、「よくできたね」と「だめだよ」、「好き」と「嫌い」、「力」と「無力」、「天使」と「悪魔」、「平和」と「戦争」などポジティブとネガティブの文字で実験したところ、何れもポジティブの文字側だけに美しい結晶ができた。そして同氏が最も美しい結晶と見られたのは、「愛・感謝」の張り紙だと言われる。
文字ばかりではない。水に良い音楽を聞かせる、声を掛ける、美しい絵や写真を見せる、何れも美しい結晶が現れている。
こうしてできた折角の美しい結晶の良い水も、電子レンジ・パソコン・テレビ・携帯電話など電磁波が出る機械の前には、美しい結晶は崩れてしまい、悪い水と化す。ところが「愛・感謝」の張り紙をしたビンの水は、電磁波機械の前にも美しい結晶を保っている。つまり「愛・感謝」が電磁波から水を守っている訳だ。
江本氏は前述の波動測定器との出合いの頃から、この機械を使えば水の波動特性が解るという思いがあったようだ。たとえば免疫力やストレスへの耐性など、さまざまな項目のコードを波動測定器に入力することによって、水の特性を調べることができると言われる。確かに水の結晶の顕微鏡撮影による各種の実験結果を見ると、波動説しか考えられない。
物にはすべて固有の波動(振動)がある。しかしこの波動を分子・原子更に素粒子レベルにまで調べる機械は、世の中に存在しない。「愛・感謝」「ありがとう」が悪い水を良い水に変える現象は、文字の持つ波動としか考えられない。
波動は「気」とも言えると思う。「病は気から」と言われるが、真実の一面を衝いている。「愛・感謝」「ありがとう」で元気に陽気に過ごせば、病も寄せ付けないのではなかろうか。
|