生活文化づくりのシステムコンダクター片山鉄建株式会社
ek広場
2005年6月20日(356号)

■メジャーリーグ


たびたびスポーツの話題を採り上げて恐縮だが、何か明るい話題をと期待していても、毎日のテレビや新聞の記事は暗いニュースばかり。ただ一つ明るいのはスポーツの話題。プロ野球のセ・パ交流戦は大成功だったし、サッカーWカップ予選通過のための対北朝鮮戦は、テレビ観戦ながら日本中を沸き上らせた。
最近米メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスのフロントを勤めるタック・川本氏の講演録を読んで、メジャーリーグのスケールの大きさと厳しさを改めて痛感した。同氏によれば、今の日本のプロ野球の姿は、50年前の米メジャーリーグの姿だと言われる。
 『親会社が商品宣伝のためにメジャーリーグ球団を持ったのは、1950年代のことです。球団には企業名を付けて、当初の宣伝効果は非常に良かった。しかしある時メジャーリーグは気が付いた。親会社の名前が付いていると、ライバル会社関係の人はファンになってくれない。』
そこでメジャーリーグ側は、球団名には企業名を付けない、かわりに都市名を付けて地域密着型で広げていこうとした。リーグというのはある部分では運命共同体であり、お互いが共存共栄していこう、これが米メジャーリーグの姿だ。日本のプロ野球の球団には、すべて企業名が付いている。言われて見れば、50年前のアメリカの姿のままだ。
  『ロサンゼルス・エンゼルスの組織を説明しますと、1軍から8軍まであり、夫々のオーナーは全部違います。1軍から8軍まで別々のオーナーがいて、夫々の経営をしているんです。ところが選手は1軍から8軍まで、全部エンゼルスの選手なんです。日本ですと巨人軍の1軍、2軍のオーナーは一緒、ロッテも一緒。』
『今ピッチャーは90名ぐらいいます。キャッチャーは常時25名ぐらい、野手は大体120名、合計240人の選手を8軍に分けています。』
『1年間に日本のプロ野球に入ってくる選手は、110人ぐらいじゃないかと思いますが、メジャーリーグには1年間に約2000人の選手が入ってきます。ということは、今までいた選手を2000人辞めさせる、2000人の入れ替えなんです。最初の50名が、2年目で20名は落とされてしまう。3年間やらせると10名足らずになってしまう。努力をしない人、煙草を吸い過ぎる人、お酒を飲み過ぎる人、ドラッグをやっていた人、生意気な人、天狗になる人、協調性のない人、これらは3ヶ月間で解雇致します。我々のビジネスはエンターテインメントビジネス、ショービジネスなんです。1人のスターを作るためには、何千人の選手が犠牲になる。これが我々のビジネスが流行るもとだと思っております。』
 『我々から見ると、選手というのは商品の仕入れです。良い商品(メジャーリーガー)に対しては、月給で2億円払っております。一方高校、大学でドラフトされた優秀な選手も、入団時は一律850ドル、9万円から10万円。2億円と10万円、この競争させる原理がメジャーリーグのもとになっているんです。』
 『エンゼルスの座右の銘は、故ジョン・F・ケネディ大統領の言葉
   「物を失くせば小さいものを失います。信用を失くせば大きなものを失います。勇気を失くせばすべてを失います。」 』
 『高校野球、アマチュア野球では、点数が開き過ぎたら一方的にコールドゲームを宣告されてしまいます。しかし果たして人生にコールドゲームはあるのでしょうか。そこに諦めない自分がいる限り、たった一度の人生でも、2倍、3倍に楽しむことができると思います。
 「人生にコールド負けはない。」
これを私のファイナル・アンサー(結びの言葉)と致します。』


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